自動車向け特殊鋼などを手がける三菱製鋼が、商用車用・車両用ばね事業でM&Aを活用した拠点拡張に乗り出す。インドネシアに次ぐ第二拠点の具体化を掲げ、インド・北米を中心に技術、調達、供給体制を強化する。
原油価格の上昇で自動車産業にオイルショック再来の懸念が広がる。過去のオイルショックでは日本車メーカーが低燃費車で世界市場での存在感を高めた。今回は自動車業界にどのような変革をもたらし、自動車部品メーカーのM&Aや再編を加速させるのだろうか。
自動車用クラッチ大手のエクセディは、子会社のWorldLink&Companyを通じて、ドローンを活用した実証実験、インフラ点検、災害対応、運航管理などを手がけるJDRONEを傘下に収めた。
AI(人工知能)によるソリューション(課題解決)を提供するトリプルアイズは、製造業向けに現場の機械に直接搭載するAIを共同開発する「エッジAI」事業を拡大する。この計画を実現するため同社ではM&Aを積極化する方針だ。
自動車やカメラ向けなどにマグネシウムやアルミニウムの合金部品を供給するSTGは、今後年間1件以上のM&Aを実施する。事業の成長スピードを高めるため、M&Aを成長戦略の中心に据えることにした。
自動車部品などを手がけるジェイテクトは、不振の欧州事業の立て直しに向けニードルローラーベアリング(針状ころ軸受)の欧州事業をドイツの投資会社に譲渡する。さらなる子会社や事業の売却の可能性を示唆しているが、果たして次の一手は。
クリヤマホールディングスは、これまで商用車に留まっていた事業領域を乗用車分野に拡大する。2025年4月に子会社化するミトヨが、燃料ホースなどの乗用車用ゴム製品を手がけており、連携してメーカー機能を強化し乗用車部品事業を拡大する。
自動車輸送をメインとする中堅物流事業者のゼロは、M&Aで自動車輸送に関連する周辺事業の拡大を加速する。こうした取り組みなどで2027年6月期に売上高1500億円(2024年6月期は1407億円)を目指す。
半導体関連事業に参入した北川鉄工所は事業の拡充と、工作機器事業の海外市場開拓などを目的にM&Aを加速する。低採算からの脱却が目的で、今後3年間でM&Aに最大60億円を投じる。
自動車部品メーカーの愛三工業はエンジン周り部品の技術の向上や事業の拡大に取り組む。EV(電気自動車)の需要が伸びているものの、エンジン搭載車が、2030年時点で市場の72%を占めると判断しているためだ。