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三井製糖<2109>と大日本明治製糖が2021年4月に経営統合、日本甜菜製糖とは資本業務提携へ

2020-03-25

三井製糖と大日本明治製糖(東京都中央区)は25日、2021年4月に経営統合することで協議を始めたと発表した。また、統合後の持ち株会社は日本甜菜製糖の株式を10%程度取得し、資本業務提携する予定。「スプーン印」で知られる業界トップの三井製糖を軸に、準大手が結集する。人口減や甘味需要の多様化といった国内市場の変化に加え、TPP(環太平洋連携協定)などによる国際的な競争が激化する中、事業基盤を一層強化する。

大日本明治製糖は1895(明治28)年に創業し、現在、三菱商事の全額出資子会社。三井製糖はまず株式交換によって大日本明治を完全子会社化する。株式交換と同時に、三井製糖は会社分割によって持ち株会社化し、事業は新設会社(新・三井製糖)が承継する。持ち株会社が上場を継続する。持ち株会社の名称や本社所在地、役員構成や統合比率などは今後、三井製糖と大日本明治が協議して決定する。

三井製糖、大日本明治、日本甜菜の3社は経営統合と資本業務提携により、生産技術や品質、コスト管理、物流・原料調達などの経営ノウハウを持ち寄り、安定的な国内供給体制の基盤強化と同時に、国際競争力を高め、厳しい市場環境を乗り切る。

2019年3月期の業績は、三井製糖=売上高1052億円、営業利益37億円、純資産950億円、大日本明治=売上高334億円、営業利益25億円、純資産225億円、日本甜菜=売上高579億円、営業利益15億円、純資産694億円。

追記事項

2020-10-15
株式交換比率は三井製糖1:大日本明治製糖63.35で、大日本明治の普通株式1株に対して、三井製糖の63.35株を割り当てる。

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No. 開示日 買い手 対象企業・事業 売り手 業種 ▽ スキーム ▽ 取引総額(百万円) ▽ タイトル
1
2014年10月31日
ニュートリー(株)
川口晋氏(ニュートリー(株)代表取締役社長)
非公表
2
2018年9月21日
SIS’88 Pte Ltd
ED&F Man Holdings Limited
7,840
3
2012年5月15日
北海道糖業株式会社
三井物産(株)、(株)平野屋
900
4
2012年5月15日
ファインケミカル事業部食品事業の一部
未確定
5
2016年9月15日
ニュートリション事業の一部(両者が合意した製品の製造及び販売に関する契約、知的財産権)
非公表
6
2020年3月25日
大日本明治製糖(株)

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