日産、トヨタがベスト10「脱落」 EVメーカー世界ランキング

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世界初の量産EVを市場投入した日産が、まさかの「ベスト10」落ち

電気自動車(EV)量産化で世界の先陣を切った日産自動車が、ついに年間販売台数でベスト10から陥落した。EV Salesの2020年世界EV・プラグインハイブリッド車(PHV)販売ランキングによると、日産は2019年の7位から14位へ転落し、トヨタ自動車も同じく10位から17位へ後退。これにより日本勢は、世界販売ベスト10から姿を消した。

米テスラ「安定」、欧州勢「躍進」の1年

2020年は米テスラが2位以下を大きく引き離してトップを維持する一方、欧州勢のランクアップが著しい。そのあおりを受けて日産やトヨタ、中国の上海汽車集団(SAIC)、韓国の現代自動車といったアジア勢が軒並みランクを落とす「西高東低」の状況となった。

2020年EV(PHV含む)世界販売トップ20社

順位 メーカー名 国籍 2020年生産台数 2019年順位 前年との順位差
1 テスラ 米国 499,535 1 ±0
2 フォルクスワーゲン ドイツ 220,220 6 +4
3 比亜迪(BYD) 中国 179,211 2 -1
4 上汽通用五菱汽車(SGMW) 中国 170,825
5 BMW ドイツ 163,521 5 0
6 メルセデス・ベンツ ドイツ 145,865 25 +19
7 ルノー フランス 124,451 13 +6
8 ボルボ スウェーデン 112,993 16 +8
9 アウディ ドイツ 108,367 21 +12
10 上海汽車集団(SAIC) 中国 101,385 4 -6
11 現代自動車 韓国  96,456 9 -2
12 起亜自動車 韓国  88,325 11 -1
13 プジョー フランス  67,705
14 日産自動車 日本  62,029 7 -7
15 広州汽車集団(GAC) 中国  61,830 15 ±0
16 長城汽車(Great Wall) 中国  57,452 17 +1
17 トヨタ自動車 日本  55,624 10 -7
18 奇瑞汽車(Chery) 中国  45,599 14 -4
19 ポルシェ ドイツ  44,313 30 +11
20 上海蔚来汽車(NIO) 中国  43,728 28 +8

2010年代にEVの「第1世代」を牽引してきたアジア勢と、EUの環境規制強化を受けて「EVシフト」にアクセルを踏み込んだ欧州メーカーとの「主役交代」が浮き彫りとなった。

アジア勢で唯一、気を吐いたのはランキング圏外から4位に飛び込んだ上汽通用五菱汽車(SGMW)。同社は2020年7月末に発売したばかりの「宏光MINI EV」が11万9255台を売り上げ、中国EV大手の比亜迪(BYD)に迫った。

「宏光MINI EV」は最低価格2万8800元(約47万円)というEVの価格破壊を実現。現在も受注残が積み上がっており、2021年はBYDを追い越して中国最大のEVメーカーに成長する可能性が高い。

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2020年のEV・プラグインハイブリッド車(PHV)世界販売ランキングによると、1位は米テスラの5人乗り小型EVセダン「モデル3」で、前年比21.7%増の36万5240台。2019年に引き続きトップを守った。一方、2位以下は大混戦となった。