ご注意ください
この記事は公開から1年以上経っています。掲載されている情報は、公開当時のものです。

【旭化成】ダボハゼから選択と集中、EVへと「進化するM&A」

alt

自動車関連のM&Aを加速か

自動車部門への注力は現在も続いている。最新の買収先であるセージは自動車内装材に用いる各種繊維製品の開発と製造を手がけ、シートファブリック市場では世界トップのシェアを誇る。直近の年間売上高は約535億円。

旭化成はセージを取り込むことにより、成長する自動車市場での事業拡大を加速させる。旭化成はこれまでセージに対してスエード調人工皮革を供給するなど良好な取引関係にあった。

旭化成が持つ繊維製品、樹脂製品、センサー技術と、セージのマーケティング・デザイン力を組み合わせ、車室空間に関する総合的提案力を高める。

自動車用内装材に力を入れるのは、今後予想されるガソリンやディーゼルなどのエンジン(内燃機関)搭載車から、HVやPHV、EVへの「電動車シフト」が起こっても全く影響を受けないからだ。EV化が進むと姿を消すエンジン回りや変速機、燃料系の部品とは対照的で、引き続き需要はある。

自動車市場は先進国はじめ中国などの新興国で成長を続ける見通し。唯一の懸念だった環境問題も電動車シフトにより回避できる見通しが立った。なにより深い取引関係がある日本企業で、国際的な競争力を維持している最終製品は自動車しか残っていない。

事実、旭化成は自動車分野向けの売上高を、2025年度に2015年度の3倍へ引き上げる方針も明らかにした。その手段としてM&Aを利用するという。旭化成が自動車関連事業をターゲットにしたM&Aを仕掛けていくのは確実だ。当面、旭化成のM&Aから目が離せない。

自動車分野での売上増が今後の成長のカギになる(同社ニュースリリースより)

NEXT STORY

この会社ってあそことは他人だったの? 「社名の空似」企業3選

この会社ってあそことは他人だったの? 「社名の空似」企業3選

2018/05/26

「他人の空似」とはよく聞く話だが、企業にもまぎらわしい「空似」がある。よく似た社名の別会社への間違い電話も珍しくない。そこで社名で誤解されやすい有名企業3社を紹介する。「この会社って、あそことは無関係だったの?」と驚く企業はあるだろうか。

関連のM&A速報