東海カーボン<5301>が昨年来、M&Aのラッシュをかけている。米国で黒鉛電極メーカーとカーボンブラックメーカーの2社、韓国で半導体製造装置向け炭素部材メーカー1社の計3社を矢継ぎ早に傘下に収めた。買収資金は約550億円と、売上高の半分強を投じた。今年は炭素製品の国内自給を目的に同社が誕生して100周年の節目。次の100年に向けての“仕込み”は万端整ったのか?
「米国に生産拠点を持つことで、グローバルプレーヤーとしてのポジションを確立できる」...
経済活動の源であるエネルギー資源。国際石油開発帝石は原油や天然ガスを探り当てる探鉱活動や買収した油田・ガス田の商業開発、採掘した原油・天然ガスを石油精製会社や電力・ガス会社へ販売するなど、エネルギーの「上流部門」と呼ばれる事業を担っている。
三井倉庫HDは2010年代前半にM&Aによる拡大路線を推し進めた。積極的なM&Aは業界3位が指定席だった同社をトップに押し上げる原動力になった。ただ、名実ともリーディングカンパニーとして地歩を確立するには財務体質の改善など課題が山積している。
ミライトHDはNTT向けを中心とする通信工事業界3強の一角を占める。コムシスHD、協和エクシオに続く3番手だが、M&Aに関しては互角だ。M&Aを積極活用し、新エネや電気・空調設備、アジア市場など新事業領域を拡大してきた。
高松コンストラクショングループは関西発祥の中堅ゼネコン。2017年には協和銀行(現・りそな銀行)出身の吉武宣彦が社長に就任、翌年には中核企業の高松建設でオーナー一族の社長が就任するなど新体制づくりが進む。成長戦略の要は企業買収・合併(M&A)だ。