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【旭化成】ダボハゼから選択と集中、EVへと「進化するM&A」

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「ダボハゼ」から「選択と集中」のM&Aへ

1980年代に入るとエレクトロニクス事業にも足がかりをつけた。1980年に宮崎電子(現・旭化成電子)設立、磁気センサーなどで利用されるホール素子事業へ進出。1983年には旭マイクロシステム(現・旭化成エレクトロニクス)を設立、LSI事業にも乗り出す。

旭化成エレクトロニクスが開発した高精度アブソリュート磁気式回転角度センサー(旭化成エレクトロニクスホームページより)

1992年には東洋醸造を買収して酒類事業へ進出すると同時に、同社の研究開発成果を引き継いでバイオ医薬・医療事業を強化した。しかし、同年に長期ワンマン経営で陣頭指揮を執ってきた宮崎会長が亡くなると、多角化展開は一段落する。バブル崩壊後の景気低迷が長引いたのを受けて、M&A戦略も従来の「事業の拡大」から「選択と集中」へと方向転換した。

2000年に新日鐵化学の欧米コンパウンド樹脂生産子会社を譲り受けて欧米における生産拠点を確保する一方、2002年に焼酎および低アルコール飲料事業をアサヒビールとニッカウヰスキーへ、2003年には清酒・合成酒関連事業をオエノンホールディングスへ、それぞれ譲渡している。

グループ内再編も進めた。同年に分社・持株会社制へ移行し、持株会社と7つの事業会社(旭化成ケミカルズ、旭化成ホームズ、旭化成ファーマ、旭化成せんい、旭化成エレクトロニクス、旭化成建材株、旭化成ライフ&リビング)で構成するグループ経営体制へ移行。

2007年に旭化成ケミカルズが旭化成ライフ&リビングを吸収合併する一方で、2008年に旭化成クラレメディカル、旭化成メディカル、2009年には旭化成イーマテリアルズを相次いで設立するなど、事業のスクラップ&ビルドにも取り組んだ。2010年代に入っても、2012年に旭化成メディカルに旭化成クラレメディカルを統合すると同時に、米国ゾール・メディカル社を買収して連結子会社化するなど、事業の「選択と集中」は進む。

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