2020年10月のM&A件数(適時開示ベース)は前年同月比5件減の69件となり、3カ月連続で前年を下回った。1~10月の累計件数では前年を超えるペースを維持しているものの、コロナ禍の出口が見通せない中、停滞感が否めない。前月比では8件増えた。
個別案件で関心を集めたのがホームセンター中堅の島忠を巡る買収合戦。業界最大手のDCMホールディングスが島忠にTOB(株式公開買い付け)を始めたが、家具業界首位のニトリホールディングスが参戦の意向を表明し、業界の垣根を超えた争奪戦が繰り広げられることになった...