半面、金融サービスは好調だ。2017年度決算では売上高が同12.5%増の3332億円、営業利益は同11.0%増の728億円の増収増益となっている。売上高・営業利益ともに祖業のネット通販に迫り、「主役交代」も近い。今年に入って損保買収に積極的なのも、その表れだろう。金融サービスはネット通販と違って物流が不要で、最大のライバルであるアマゾンが国内で手を出していない分野だ。
なにより生保・損保は契約者のライフサイクルとの関連度が高く、顧客情報が楽天のサービス全般に活用できる...
「2020年に人材領域でグローバルNo.1になる」との目標をかかげるリクルートホールディングスの戦略がはっきりと見えてきた。峰岸真澄社長兼CEOがM&Aに積極的な姿勢を表明。最後の仕上げにM&Aが大きな役割を果たすことになりそうだ。
中部電力が「電力再編」の荒波に飲み込まれている。再編相手と目されているのは国内電力最大手の東京電力HD。東電との合弁企業であるJERAは2019年4月に火力発電事業の一本化に踏み出す。中部電と東電の本体同士の経営統合も現実味を帯びてきた。
タカラトミーが成長軌道に復帰しつつある。米国事業での構造改革費用がかさみ、過去5年で3度の最終赤字に陥ったが、2018年3月期は2年連続で最終黒字を見込む。タカラトミーが合併で発足して早12年、長いトンネルを抜け、攻めの経営へ視界が開けてきた。
アスラポート・ダイニングは2018年8月に、ジャパン・フード&リカー・アライアンスを完全子会社化する。両社の売上高はほぼ同規模なため今年度の売上予想を単純に足すと単独の2倍近い740億円になる。一気に売上高1000億円の大台が視野に入ってきた。