野村ホールディングス(HD)<8604>と米投資ファンドのカーライル・グループは2019年1月24日、共同で設立した買収目的会社のオーシャン・ホールディングス(HD)を通じてオリオンビール(沖縄県浦添市)にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。オーシャンHDには嘉手苅義男オリオンビール会長も出資しており、MBO(経営陣による買収)の一環となる。オリオンビールは株主にTOBへの応募を推奨している。

同社は1957年5月に県民の雇用確保と地域経済振興を目的として設立したビール会社。「沖縄のビール」として人気を集めてきたが、近年は安価な発泡酒や缶チューハイ、プレミアムビールといった競合商品の登場や量販店での価格競争などで事業環境が厳しくなっている。

そこでMBOによる完全子会社化により、沖縄県内市場での営業体制の再強化や海外市場での販路拡大などの経営刷新を図ることにした。

買付価格は1株7万9200円。買付予定数は65万8504株で、買付総額は約524億円。買付期間は2019年1月24日~3月22日。オリオンビールは非上場企業で、主に沖縄県内で605人の個人株主が存在する。