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[不成立]旧村上系の投資会社シティインデックスイレブンス、MBO中の日本アジアグループ<3751>にTOBを実施

2021-02-04

投資会社のシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)は4日、日本アジアグループに対して全株式取得を目的に対抗TOB(株式公開買い付け)を行うと発表した。日本アジアを巡っては同社の山下哲生会長兼社長が米投資ファンドのカーライル・グループと組んでMBO(経営陣による買収)を2020年11月初めから実施中。シティはカーライルを10円上回る1210円の買付価格を提示し、2月5日から3月22日まで買い付ける。買付代金は最大約264億円。

シティは旧村上ファンド系の投資会社で現在、共同保有者分と合わせて日本アジア株式の20.47%を所有する。TOBを通じて残る80%近い株式(2183万3880株)の買い付けを目指す。買付予定数は上限も下限も設けていない。公開買付代理人は三田証券(復代理人はマネックス証券)。決済の開始日は3月29日。

日本アジアの非公開化を目指すMBOは昨年11月に買付価格600円で始まった。このMBOについて、シティは買付価格が不当に安く、株主の利益を犠牲にしていると指摘し、今年1月半ばに1株840円で対抗TOBを2月上旬から始める方針を発表。MBOを主導するカーライル側は1月下旬、買付価格を600円から1200円に引き上げた。

シティが提示した買付価格1210円はTOB公表前日の終値1224円とほぼ同水準。今後、対抗TOBに対する日本アジアの意見表明とカーライル側の対応が注目される。

日本アジアは航空測量事業を中心に、太陽光、バイオマス、風力、地熱、小水力発電などのグリーン・エネルギー事業、森林事業を3本柱とする。

追記事項

2021-03-03
シティインデックスイレブンスが3月3日付でTOBを撤回。

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No. 開示日 買い手 対象企業・事業 売り手 業種 ▽ スキーム ▽ 取引総額(百万円) ▽ タイトル
1
2018年2月14日
(株)ザクティホールディングス
DI 投資組合、投資事業有限責任組合アドバンテッジパートナーズ IV号・適格機関投資家間転売制限付分除外少人数投資家向け、AP Cayman Partners II, L.P.、Japan Ireland Investment Partners Unlimited Company、DI 投資組合、その他個人株主5名
2,626
2
2017年2月14日
明治コンサルタント(株)(新:承継会社)
明治コンサルタント(株)(旧:分割会社)
350
3
2016年12月22日
おきなわ証券(株)
1,190
4
2016年10月27日
Liu Xiaoxi氏
Japan Asia Securities Limited
247
5
2012年7月30日
多摩証券(株)
鈴木瑞哉氏(多摩証券(株)取締役社長)、その他個人株主11名
非公表
6
2010年4月20日
Japan Asia Securities Limited、Japan Asia Asset Management Limited、 Japan Asia Nominees Limited
Japan Asia Holdings Limited
460

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