海外M&Aでは今年初のロシア案件があった。フェローテックホールディングスはドイツ子会社を通じて、サーモモジュール製品メーカーのロシアRMT社(ニジニ・ノヴゴロド市)の出資持ち分60%(議決権ベース)を取得し、傘下に収めた。取得金額は1890万ルーブル(約2580万円)。
RMTの本社があるニジロ・ノヴゴロドはモスクワの東方にあり、ロシア国内第5の都市で、モノづくり産業の集積地の一つ...
TOB件数は前年同期よりも3件、今第2四半期よりも3件多い12件。第3四半期としては2010年以降の11年間では2011年の21件、2016年の14件に次ぐ3番目(2010年、2018年と同件数)の水準だった。第1-3四半期累計では36件。
2020年第2四半期のTOB件数は前年同期より4件多い9件だった。一方、買付総額は前年同期を2466億円上回る1兆9539億円と、過去11年間での最高となっている。グループ再編案件ながら、3000億円を超える大型TOBが総額を押し上げた。
2020年第1四半期のTOB件数は15件、買付総額は1兆5722億9800万円(前年同期は2893億8500万円)だ。このうちMBO件数は全体の33.3%に当たる5件。総プレミアム平均は31.40%、ポジティブプレミアム平均は34.16%。
2020年3月のM&A件数は前年同月を4件上回る86件となり、3月として09年(88件)以来11年ぶりの高水準を記録した。国内でも新型コロナウイルスの影響が広がる中、M&A市場への波及も懸念されていたが、数字上はひとまず先送りされた格好だ。