ホンダ、系列部品メーカー3社に総額3200億円超のTOB

10月のM&Aでハイライトは日立とホンダによる傘下の自動車部品メーカー4社の合併合併するのは日立の完全子会社の日立オートモティブシステムズ(茨城県ひたちなか市)、ホンダが筆頭株主のケーヒン、ショーワ、日信工業の上場3社。統合時期は未定だが、合併後の統合会社の売上規模は約1兆8000億円と、トヨタ自動車系のデンソー、アイシン精機に次ぐ国内第3位の部品メーカーに浮上する。

合併に先立ち、ホンダはケーヒン、ショーワ、日信工業の3社にTOB株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化する。買付金額は3社合計で3200億円を超える。完全子会社化後、日立オートモティブシステムズが3社を吸収合併し、経営を統合する。統合会社への出資比率は日立66.6%、ホンダ33.4%となる。

日立・ホンダのこの発表翌日の10月31日には、アイシン精機が変速機子会社のアイシン・エィ・ダブリュ(AW、愛知県安城市。売上高約1兆6700億円)と2021年4月をめどに経営統合することで基本合意した(グループ内再編のため集計件数には含まず)。アイシンAWの株式約40%を持つトヨタも両社の統合に賛同している。

次世代の自動車技術「CASE」領域での開発競争の激化が統合・再編への部品各社の背中を押した格好。今後、同様の動きが広がることが予想される。

ホンダ(東京・青山の本社):系列の車部品メーカー3社TOBで子会社化…日立系との統合に向け

ブシロード、女子プロレス「スターダム」買収

一般にも広く関心を集めたのがブシロードによる女子プロレス団体のスターダム(東京都江東区)からの事業取得。ブシロードは2012年に国内最大の男子プロレス団体「新日本プロレス」を子会社化した。近年はキックボクシングに進出するなど、格闘技系の興行事業に力を入れている。

アシックスは、カナダのファストノースコーポレーションが運営するマラソンレース登録サイト「Race Roster(レースロースター)」事業を取得することを決めた。取得価額は約30億円。レースロースターはランナーがレースに申し込みをする際のプラットフォームで、登録規模で北米3位という。

また、コメ兵は、「BRAND OFF」の店名で中古ブランド品の買取・販売を手がけるブランドオフ(金沢市)の全事業を取得することを決めた。経営不振に陥っていたブランドオフに対し、スポンサー企業として名乗りを上げた。

こころネットはベトナムの墓石加工販売会社KANNO VIETNAM TRADING COMPANY(ホーチミン)を子会社化する。ベトナムでは大都市近郊に大規模霊園の建設が進んでいる。同社はすでに現地の霊園管理会社にも資本参加を決めており、安定的な墓石需要が見込めると判断した。

◎10月M&A:金額上位案件(10億円以上)

1大日本住友製薬、欧の創薬ベンチャー「ロイバント」の新薬開発子会社5社を買収(約2200億円)
2  日本製紙、豪製紙大手オローラの段ボール事業を取得(約1243億円)
3ホンダ、系列自動車部品メーカーのショーワをTOBで完全子会社化(約1161億円)
4  ホンダ、系列自動車部品メーカーのケーヒンをTOBで完全子会社化(約1127億円)
5ホンダ、系列自動車部品メーカーの日信工業をTOBで完全子会社化(約953億円)
6資生堂、スキンケア化粧品メーカーの米ドランク・エレファントを子会社化(約910億円)
7バンダイナムコHD、「ガンダム」版権管理などの創通をTOBで完全子会社化(約350億円)
SCSK、ソフト開発のMinoriソリューションズをTOBで完全子会社化(約208億円)
9富士フイルムHD、豪ITサービス企業CSGを子会社化(約105億円)
10日信工業、スウェーデンVEONEERとの日本・中国合弁2社を子会社化(約94億円)
11アサヒHD、傘下のマッサージチェア最大手のフジ医療器を台湾ジョンソンヘルステックに譲渡(67億円)
12塩野義製薬、バイオ医薬品メーカーのUMNファーマをTOBで完全子会社化(66.5億円)
13 SBIホールディングス、カンボジアの小口金融会社LHMFIを子会社化(約48億円)
14ワールド、高級バッグのシェアリングサービスを展開するラクサス・テクノロジーズ(広島市)を子会社化(43.4億円)
15ナ・デックス、レーザー・機械製作のタマリ工業(愛知県西尾市)グループを子会社化(32.6億円)
16    アシックス、カナダのファストノースコーポレーションからマラソンレース登録サイトを取得(約30億円)
17キャリアインデックス、リブセンスから賃貸情報サイト「DOOR賃貸」事業を取得(17.5億円)

※HDはホールディングスの略

文:M&A Online編集部