子会社化の延期を発表したまま半年以上が経過したケースもある。
機械商社の東京産業が重電向け部品販売のKDIグローバルマネジメント(横浜市)の子会社化の延期を発表したのは1月11日。昨年11月に最終契約書を締結し、1月17日のクロージングを待つたけだったが、「実行前提条件が充足されないことが明らかになった」というのが延期の理由だ。
東京産業は「条件などについてなお調整中」としており、子会社化を断念したわけではない...
新規上場(IPO)企業の5社に1社が上場後、数カ月から1年以内にM&Aに取り組んでいることが分かった。M&A Onlineが適時開示情報をもとに調べたところ、2018年に新規上場した98社中、今年6月末までにM&Aを公表した企業は19社に上った。
東証「適時開示」ベースで、2019年4月のM&Aは前年同月比16件増の67件と、昨年10月以降7カ月連続で前年を上回った。前月(3月)比では15件減った。海外M&Aが23件と全体の3分の1を占め、なかでも売却案件が中国を中心に9件に上った。
2019年1月のM&Aは62件と前年同月の52件を10件上回った(東証適時開示ベース)。日本企業による海外企業の買収は前年同月の3倍の12件に上り、このうち2件は1000億円超の大型案件。金額10億円以上も17件と前年同月比ほぼ倍増した。