業界別M&A 動向レポート[調剤薬局業界]
調剤薬局業界では「業界全体のM&A動向」が「個別の薬局経営」に大きな影響を与えている。多くの薬局経営者と話をしていると「今まで通り経営していれば大丈夫」という考えを耳にするが、その状況はすでに大きく変わっていることをお伝えしたい。
業界再編が進み、より大きな企業が出てくることで、従来の調剤薬局にはなかったサービスが現れた...
東証の「適時開示」ベースで、2018年11月の買収件数は59件と前月を10件下回った。ダイキン工業が欧州の冷凍・冷蔵ショーケース大手AHTを1145億円で子会社化するのが最大案件で、これを含めて日本企業による海外企業買収は7件だった。
東証の「適時開示」ベースで、2018年の企業別の買収件数ランキング(9月14日時点)を集計したところ、マッチサイト運営のシェアリングテクノロジーの9件が最多だった。2位はソフィアホールディングスの5件で、いずれも買収先は調剤薬局だった。
M&A Onlineが7月1日に公開したM&Aデータベース検索によると、2018年上期(1-6月)に買収された企業の地域別の所在地で、海外企業が東京都に次ぐ2位だった。日本企業の積極的な海外M&Aの状況がデータの面からも明らかになった。