1.過去10年のTOB件数推移

TOB件数(累計)は公表ベースで12件と前年 (9件)より3件増加した。

表1 TOB件数の推移(届出ベース)


2.2018年第3四半期の主なTOB

表2 主なTOB案件  2018年10月10日現在

公表日対象会社買い手状況買付価格3ヶ月平均株価プレミアム買付総額(百万円)
2018/7/11 ヤフー ソフトバンク 終了 360円395円▲8.86%221,000
2018/7/25 アーバンライフ 三菱地所 終了 2,415円1,009円139.35%7,363

※未定または進行中の案件は買付予定数に公開買付価格を乗じて買付総額を算出している。

◆ソフトバンクは、ヤフー<4689>普通株式を公開買付により取得した。ソフトバンクグループ<9984>は年内にソフトバンクの親子上場を目指しており、今回のTOBで携帯電話によるネットショッピングやコンテンツサービスなどで提携しているヤフーとの関係を強化し、上場を控えたソフトバンクの企業価値向上を狙う。公開買付の結果、買付価格は1株360円、所有割合は42.95%→53.73%となった。

◆三菱地所<8802>は、アーバンライフ<8851>の株式を公開買付けにより取得した。アーバンライフは1970年に分譲マンションの開発・販売を目的に設立し、京阪神地区で実績を積んできた。しかし、不動産バブルの崩壊で業績低迷が続き、森トラストの傘下に入った。さらにサブプライムローン問題のあおりを受け、2012年に分譲事業を休止するなど苦境を余儀なくされていた。公開買付者の三菱地所は、関西地区で分譲マンション事業を展開しており、新規供給マンションへの買い替え時に生じる既住居の売却仲介や、賃貸管理ニーズに対応する際、同社の店舗網や知名度を生かせるなどメリットが大きいと判断した。公開買付けの結果、公開買付価格は1株あたり2,415円、所有割合は0%→96.89%となった。