[調剤薬局業界のM&A]平成30年4月は薬局業界の大きな節目に
調剤薬局業界では「業界全体のM&A動向」が「個別の薬局経営」に大きな影響を与えている。きっかけは平成30年度の診療報酬改定(85%ルール)によるもので、大手の収益力が大きく制限された。
M&A Online
| 2018/12/12
2018.12.12
2018年のヘルスケア分野は2017年に比べ買収金額が急増した。武田薬品工業<4502>によるアイルランドの製薬会社シャイアーの買収金額が日本のM&A史上過去最高の約7兆円と高額だったためだ。武田薬品を除けば金額、件数とも前年を下回っており、2018年のヘルスケア分野は武田薬品一色の1年だった。
ヘルスケア分野は医薬品、調剤薬局・ドラッグストア、医療サービスの3業種からなる。2018年の買収金額は7兆3363億5800万円で、2017年の1兆824億1400万円に比べ、7倍ほどに膨らんだ...
調剤薬局業界では「業界全体のM&A動向」が「個別の薬局経営」に大きな影響を与えている。きっかけは平成30年度の診療報酬改定(85%ルール)によるもので、大手の収益力が大きく制限された。
2018年1-6月期(上半期)の日本関連M&A公表案件は25.4兆円と、上半期ベース初の20兆円を突破し、すでに2017年の総額を超えた。今期首位の武田薬品工業によるシャイアー買収が寄与した。