とはいえSBIが新生銀をTOBで買収したとしても、公的資金を完済できるかどうかは不透明だ。そもそも新生銀が四苦八苦してもホワイトナイトを探し出せないのは、同行の将来性が見いだせないから。SBIが提示したTOB価格の1株2000円が「高すぎるくらい」(北尾社長)なのは事実と言える。
確かにTOB発表前営業日の終値だった1440円を38.9%上回る2000円というTOB価格は安くない。とはいえ普通株に転換された公的資金を完済するのに必要な株価は7450円...
文具事務用品の“雄”として、抜群の知名度を持つキングジム。「キングファイル」は書類の保管や整理に欠かせないファイル類の代名詞的存在だ。近年、アクセルを踏み込んでいるのが新領域と位置付けるインテリアライフスタイル事業。M&Aで攻勢に出ている。
長野県を代表する企業グループの綿半ホールディングス。「綿半」の二文字は県内で絶大なブランド力を誇り、その歴史は400年に及ぶ。現在はスーパー・ホームセンターなど小売事業を主力に、建設事業や貿易事業を展開する。近年、M&Aを連発している。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大に伴う景気の急速な悪化にもかかわらず、2021年3月期の営業利益が6期連続で過去最高を更新する見通しの野村総合研究所(野村総研)。その原動力となっているのが豪州を中心に展開しているM&Aだ。