だが、すでに「時間切れ」で瑕疵担保条項による貸し倒れ引当金の取り崩し益は得られなくなった上に、新規上場益という「金鉱」は掘り尽くされていた。法人向けの事業は投資ファンド時代の貸し剥がしで顧客離れが進んで壊滅状態になった。
そのため、設立当初から他行の自動現金預払機(ATM)の利用無料化や振込手数料の無料化といった個人向けサービスに力を入れる。だが、2005年からは国内外の不動産関連の証券化商品に投資する投資銀行業務に力を入れるなど、経営方針が変わった...
カゴメは2025年の目指す姿として「トマトの会社から野菜の会社に」をビジョン(未来像)として掲げる。今後、野菜関連商品の市場投入とともに、事業拡大のためのM&Aも俎上に上ってきそうだ。