M&A速報

新生銀行、SBIのTOBに「反対」を撤回 臨時株主総会も中止

2021/11/24
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新生銀行本店(東京・日本橋室町)

新生銀行は24日、同社に対してSBIホールディングスが実施中のTOB(株式公開買い付け)に関し、これまでの「反対」から「中立」に立場を変更するとともに、買収防衛策の発動の必要がなくなったとして25日に開催予定の臨時株主総会を中止すると発表した。SBIから新生銀の経営方針・事業戦略を尊重する意向が確認できたとしている。これにより、12月8日を期限とするTOBは大きく前進し、成立の公算が大きくなった。

新生銀は2022年2月初旬をめどに改めて臨時株主総会を開き、SBI側が会長候補として提案している元金融庁長官の五味廣文氏ら3人を取締役に選任する予定。

SBIは9月、新生銀へのTOBを発表した。20%強の保有比率を最大48%に引き上げ、連結子会社化する内容で、地銀連合による「第4のメガバンク構想」の中核として新生銀を傘下に取り込むことを狙った。これに対し、新生銀は反対を表明し、敵対的TOBに発展。対抗措置としてSBIの保有比率を下げるための買収防衛策の導入を決定した。

臨時株主総会では買収防衛策発動の賛否を問うことになっていた。しかし、新生銀の約20%の株式を持つ国が買収防衛策の発動に賛同しない方向となったことから、否決される可能性が高まっていた。

新生銀は買付上限数の撤廃と買付価格(1株2000円)の引き上げをTOBに賛成する条件としているが、SBIは変更に応じていない。SBIは新生銀が「中立」に意見表明を変更したのを受け、「TOBにぜひとも応募いただきたい」とのコメントを発表した。

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