今回の臨時株主総会の「2分割案」否決で、東芝経営陣の立場が悪くなるとの報道もある。が、そうはならないだろう。株主に否決された「2分割案」を決定したのは綱川前社長だ。独シーメンスの日本法人副社長などを経て3月1日に就任したばかりの島田太郎社長兼CEOにとっては「前任者の決定事項」であり、「傷」がついたにしても軽い。
そもそも会社分割案は綱川前社長の発案ですらない。東芝解体を強く主張したのは、物言う株主の影響が強い社外取締役だった...
ホテルメルパルクを運営するメルパルクが、東京を含む6施設を9月末で営業を終了すると発表しました。メルパルクは事業再生ADRを申請したワタベウェディングの子会社。ワタベは医薬品の興和のもとで再建を目指しています。赤字事業から撤退し、早期立て直しを図るものと考えられます。
上場企業で希望(早期)退職者の募集結果に関する発表が相次いでいる。今年に入って13社(一覧表)を数えるが、約半数の6社は応募者が100人を超える。なかでも最多は富士通で、応募者は3000人(国内グループ企業を含む)以上にのぼった。
「アパレル冬の時代」と言われて久しい。とりわけ紳士服はカジュアル化の流れに加えて、コロナ禍により自宅でのリモート勤務が増えたことで需要が激減。紳士服量販店チェーン「洋服の青山」を展開する業界最大手の青山商事も大打撃を受け、生き残りに必死だ。
スポーツクラブ、スイミングスクールなど「フィットネス」関連のM&Aがじわり増えている。昨年は年間4件(適時開示ベース)と過去10年で最多を記録し、今年も2カ月足らずで早2件を数える。コロナ禍による利用者の減少などで経営基盤が揺らいでいることが背景にある。