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「ウエルシア」「ツルハ」「コスモス」など、コロナ禍の中 業績を伸ばしたのはどこのドラッグストア?
2021-07-13
主要ドラッグストア6社の決算が出そろった。決算期は2月、3月、5月と異なるもののウエルシアホールディングス、コスモス薬品、サンドラッグ、スギホールディングスの4社は増収増益を達成した。
全国で約1000店舗の調剤薬局「さくら薬局」を展開するクラフト(東京都千代田区)が、2月28日に私的整理の「事業再生ADR(裁判に代替する紛争解決手段)」を申請した。24日に第1回債権者会議を開く。クラフトはM&Aで店舗網を拡大したが、それが経営破綻を引き起こす要因となった。
同社は1995年に店頭登録(現ジャスダックへの上場)を果たしたが、MBO(経営陣による買収)で非公開化すると表明して2008年4月にジャスダック上場を廃止した。その後、クラフトはM&Aによる出店攻勢を仕掛ける。2007年12月には約270店舗だったが、2020年には1000店舗を突破して調剤薬局業界第3位に躍り出た。
問題はM&Aを実行するための買収資金だ。同社はすでに上場を廃止しており、増資による資金調達は不可能だった。そうなると融資しかない。積極的なM&Aのために50行を超える金融機関から約500億円を調達。2008年3月期に87億円だった有利子負債は1000億円を超えた。
これが、M&A(企業の合併・買収)とM&Aにまつわる身近な情報をM&Aの専門家だけでなく、広く一般の方々にも提供するメディア、M&A Onlineのメッセージです。私たちに大切なことは、M&Aに対する正しい知識と判断基準を持つことだと考えています。M&A Onlineは、広くM&Aの情報を収集・発信しながら、日本の産業がM&Aによって力強さを増していく姿を、読者の皆様と一緒にしっかりと見届けていきたいと考えています。
主要ドラッグストア6社の決算が出そろった。決算期は2月、3月、5月と異なるもののウエルシアホールディングス、コスモス薬品、サンドラッグ、スギホールディングスの4社は増収増益を達成した。