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「串カツ」「焼鳥」「ウナギ」「ラーメン」コラボで巻き返しなるか
コロナ禍で厳しい状況の続く飲食店で、コラボが相次いでいる。異色のコラボは話題性が高いだけに、コロナ禍を跳ね返し、どこまで売り上げを伸ばすことができるだろうか。
ウナギ専門店「名代 宇奈とと」などの飲食店の運営や、飲⾷店の出店支援などを手がけるG-FACTORY<3474>が、昼間と夜間の営業内容を変える「二毛作体制」の強化に乗り出した。
焼鳥店の「炭火焼き鳥オオギヤ」を展開するヴィア・ホールディングス<7918>と、G-FACTORYが共同で運営しているダブルネーム店舗「オオギヤと宇奈とと」が好調に推移しているため新たな連携による店舗展開を始めたもので、2022年3月17日にヴィア・ホールディングスの子会社である焼とん店「紅とん」(東京都新宿区)とともに「日本橋紅とん」と「名代 宇奈とと」の二毛作店舗(東京都新宿区)を出店した。
さらに3月20日には老舗居酒屋「味鷹」(名古屋市)と「名代 宇奈とと」の二毛作店舗(名古屋市北区)を出店する。「味鷹」とのコラボ店についてはすでに1号店を出店しており、同店が好調なためた多店舗展開することにした。
外食産業は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で痛手を負っており、自粛から経済重視へと流れが変わりつつある中で、二毛作店舗のような新味をどのように出していくのかが問われることになる。各社の工夫が業績の明暗を分ける要因の一つとなりそうだ。
「日本橋紅とん」と「名代 宇奈とと」の二毛作店舗は平日の昼間は「名代 宇奈とと」、夜と土日祝は「日本橋紅とん」という営業体制を敷くことで、集客力を高める。
また夜の時間帯であっても「名代 宇奈とと」のウナギ料理をテイクアウトできるようにすることで、売り上げアップも見込む。
店舗周辺にはサラリーマンやファミリー層が多く存在するため、昼夜とも利用者が多いと判断した。
「味鷹」と「名代 宇奈とと」との二毛作店舗は、紅とんとの二毛作店と同様に昼間は「名代 宇奈とと」を営業し、夜は「味鷹」として営業する。
こちらはテイクアウトでなく、夜でもうな丼やうな重などのご飯もの、肝串、くりから(ウナギの串焼き)などのおつまみメニューを提供する。
店舗周辺には大型商業施設があり、単身者やファミリー層に人気のあるエリアという。
政府は新型コロナウイルス対策として、東京都や大阪府など18都道府県に適用している、まん延防止等重点措置を3月21日で全面解除する。
感染者数は減少傾向にあるものの、依然として毎日1万人を越える感染者が発生しているため、解除後も感染防止対策は不可欠。
そうした環境の中で、いかにして集客力を高めるのか。知恵比べが続きそうだ。
文:M&A Online編集部
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コロナ禍で厳しい状況の続く飲食店で、コラボが相次いでいる。異色のコラボは話題性が高いだけに、コロナ禍を跳ね返し、どこまで売り上げを伸ばすことができるだろうか。