コロナ禍が追い風に「バリューゴルフ」2期連続で過去最高益を更新 

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写真はイメージです

コロナ禍の中、ゴルフ場の1人予約サービスを展開するバリューゴルフ<3931>が、過去最高の利益を上げた。この勢いは当面続き2期連続で過去最高を更新する見込みだ。

同社が2022年3月14日に発表した2022年1月期決算では、営業利益は前年度比2.47倍の2億2600万円、経常利益は同2.16倍の2億1300万円と大幅に伸び、前年度に3200万円の赤字だった当期損益は黒字転換し、1億4700万円となった。

コロナ感染リスクの低いスポーツとして、ゴルフを楽しむ人が増えたのを背景に、1人予約サービス「1人予約ランド」の会員数が同14.7%増の84万2000人に増加したのが利益を押し上げた。

同社は当面の目標として売上高100億円を掲げており、このうちの15億円分はM&Aによる拡大を見込んでいる。今後は「1人予約ランド」などの既存事業の強化とともに、買収先の探索にも力が入りそうだ。

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登録者が2ケタアップ

「1人予約ランド」は、ゴルフ場にインターネットを介して1人予約のソフトウエアを提供するサービスで、2022年1月末時点で1150コースが登録している。1人予約は自宅からゴルフ場まで1人で移動し密になりにくいのも会員数増加につながったよう。

2022年1月期のゴルフ事業の売上高は同6.3%増の38億1500万円で、営業利益は同15.9%増の5億7100万円だった。

もう一つの主力事業であるトラベル事業は、コロナ禍のマイナス影響が大きく、不採算商品の削減や余剰人員の出向などに取り組んだものの、売上高は同0.5%減の8億3900万円、営業損益は70万円の赤字となった。

2023年1月期は、売上高58億円(前年度比23.8%増)、営業利益3億円(同32.7%増)、経常利益2億9000万円(同35.7%増)、当期利益2億円(同35.6%増)と続伸する。

2022年1月期は利益が営業、経常、当期のすべての段階で過去最高になったのに加え2023年1月期は売上高も上場来最高を更新する見込みだ。

15億円分はM&Aで

同社は売上高が100億円に達する時期は明らかにしていないが、その時点の売上高構成は既存事業が60億円(ゴルフ事業45億円、トラベル事業15億円)、新規事業が25億円(同15億円、同10億円)で、残りの15億円はM&Aで埋めるという。

2018年を最後にこの3年間はM&Aを実施していないが、業績が上向いてきたためM&Aを積極化することにした。どんなM&Aを実施するのか。また100億円達成の時期はいつになるのか。

コロナ禍という追い風が吹き続きければ、達成時期はそれほど先ではないかも知れない。

【バリューゴルフの業績推移】単位:億円、2023年1月期は予想

文:M&A Online編集部

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ゴルフ場を1人予約できる「1人予約ランド」サービスなどを手がけるバリューゴルフの業績が上向いてきた。同社は2022年1月期の業績予想を上方修正し、本業の儲けを示す営業利益を22%ほど引き上げたほか、当期損益が黒字転換する見通しを明らかにした。