株式市場から「退出」企業が増加中、有名どころもごろごろ

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三井不動産の傘下に入り、東京ドームは4月に上場廃止に(写真は東京・水道橋)

大塚家具・ワタベ・オンキヨー、経営難が引き金

ヤマダホールディングスは9月1日に、約52%の株式を持つ大塚家具を完全子会社化する。大塚家具は2019年12月にヤマダの傘下に入り、経営再建を進めてきたが、業績悪化の発端となった例の「お家騒動」から6年、ついに上場企業の看板を下ろす。

大塚家具の新宿ショールーム(東京・新宿)

海外リゾート挙式の先駆けとなったワタベウェディングは自力再建を断念し、医薬品開発などの興和(名古屋市)の傘下に入るのに伴い、6月28日付で東証1部上場が廃止となる。昨年来のコロナ禍が婚礼需要を直撃し、経営難に陥った。

「退場」を宣告されているのがオンキヨーホームエンターテイメント。今年3月末までに債務超過が解消できず、東証の規定で7月末にも上場廃止となる見通しだ。オンキヨーは赤字が常態化し、資金繰りなどのため、主力事業の大半を切り売りしてきた。今後は他社向けにスピーカーなどを供給するOEM(相手先ブランド生産)事業に専念し、再起を目指す。

◎東証:2021年1~6月の主な上場廃止企業(一部予定を含む、JQはジャスダック)

社名(市場区分) 理由
キリン堂ホールディングス(第1部) MBOで株式を非公開化
島忠(1部) ニトリホールディングスが完全子会社化
山陽百貨店(JQ) 親会社の山陽電鉄が完全子会社化
ワンダーコーポレーション(JQ) RIZAPグループによる傘下企業の再編・統合
ジーンズメイト(1部) RIZAPグループによる傘下企業の再編・統合
HAPiNS(JQ) RIZAPグループによる傘下企業の再編・統合
日立キャピタル(1部) 三菱UFJリースとの合併
関西みらいフィナンシャルグループ(1部) 親会社のりそなホールディングスが完全子会社化
東京ドーム(1部) 三井不動産が子会社化
常磐開発(JQ) MBOで株式を非公開化
ながの東急百貨店(JQ) 親会社の東急百貨店が完全子会社化
ワタベウェディング(1部) 医薬品開発などの興和(名古屋市)の傘下で再建を目指す
イグニス(マザーズ) MBOで株式を非公開化

文:M&A Online編集部

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2021/06/13

大塚家具は6月9日、株式交換でヤマダホールディングスの完全子会社となり、2021年8月30日に上場廃止を予定していると発表した。大塚家具は1980年6月に店頭登録後、40年以上上場を続けていた。

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