「ワクチン接種」をビジネスチャンスに「アパホテル」などが新商品を投入

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東京・上野のアパホテル

新型コロナウイルスワクチンの接種年齢が引き下げられるのに伴って、新商品を投入する動きが活発化してきた。ワクチン接種日の体調不良に的を絞った商品や、ワクチン過不足の見える化システム、ワクチン接種完了者へのドリンクサービスなど多様だ。

菅義偉首相は、当初の予想を上回るスピードでワクチン接種が進んでいるとしており、厚生労働省が計画しているワクチン接種完了の時期は当初の2022年2月末から早まる可能性がある。

短期集中型のワクチン接種ビジネスは、まもなく書き入れ時を迎えそうだ。

日帰りプラン+500円で宿泊可能

アパホテル(東京都港区)は、ワクチン接種後の一時的な体調不良に備えて、8時から20時までの12時間客室を利用(1室2人利用で3500円から)でき、体調不良などで急遽宿泊に変更したい場合は1室当たり500円の追加料金で翌朝11時まで15時間延長できる「ワクチン接種日帰りプラン+500円で宿泊可能」プランを発売した。

ワクチン接種者本人と、付き添いの人限定で、チェックイン時にワクチン接種券の提示が必要。6月17日からサービスを始めており、10月31日まで実施する。

アパホテルは全国に666ホテル10万2708室(建築・設計中、海外、FC、パートナーホテルを含む)を展開しており、今回は国内のホテル全店(一部の一棟貸しなどのホテルは除く)で実施する。

ワクチン過不足を見える化

医療システムソリューションなどを提供するアルカディア・システムズ(大阪市淀川区)は福岡市の医療法人やまびこ会福岡東ほばしらクリニック(福岡市東区)と協力し、地図上でワクチンの過不足状況を見える化するシステムを開発した。

新型コロナウイルスワクチンは予約のキャンセルなどにより余剰が発生しており、同システムを活用することで余剰ワクチンの廃棄をなくすのが狙いだ。

ワクチンが不足する施設が、近隣施設の余剰状況(ワクチンの種類、本数、受付終了時間など)を確認し、患者を接種可能な施設に誘導できるほか、不足する施設が不足数をシステムに登録することで、余剰ワクチンが発生した施設からの連絡を待つこともできる。

現在は福岡市東区の福岡東ほばしらクリニックと共同で運用しており、今後は東区だけではなく福岡市全体で活用できるようにするほか、8月にはシステムを他の自治体にも販売する。

1日1杯無料、何度でも利用可能

焼肉店など直営店24店舗を展開するビースマイルプロジェクト(鹿児島市)は、6月21日から12月10日までの期間中、新型コロナウイルスワクチンの 2回接種を完了した来店客を対象に、生ビールなどのドリンク1 杯を無料で提供する。

一人1日1回利用でき、利用2回目以降は初回に発行するドリンクパスポートを提示すれば何度でも利用可能。アルコール提供の自粛要請が出ている地域では対象商品をソフトドリンクのみとする。

対象店舗は「薩摩 牛の蔵」「薩摩 うしのくら」「産直焼肉ビーファーズ」「黒毛和牛焼肉ビーファーズ」「薩摩産直 炭火焼肉うしかい」「炭火焼肉のて」「和牛焼肉食べ放題BeBu-Ya」など。

文:M&A Online編集部

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