「カクヤス」がペット用品を即日配送 新型コロナで宅配ビジネスに変化が

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写真はイメージです

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、宅配ビジネスに参入する企業が相次いでいる。

カクヤスグループ<7686>傘下のカクヤス(東京都北区)は2021年6月4日から、酒類、食料品を販売する「なんでも酒やカクヤス」の一部店舗でペット用品の即日配送サービスを始めた。

飲食店向け予約・決済システム「テイクイーツ」の開発・運営を手がけるランプ(京都市)は6月3日に、「テイクイーツ」と連携して簡単に無料でフードデリバリーを始めることができるタクシー会社向けのシステム「タク配」を無料公開した。

新型コロナウイルスワクチン接種の広がりとともに、コロナ前の日常が戻ってくることが予想されるが、コロナ後もフードデリバリーサービスの維持を打ち出す飲食店が少なくないこともあり、当面は宅配対象商品の増加や配送事業への参入などが続きそうだ。

150種のペット用品を即日配送

カクヤスは東京都内を中心に約140店舗を運営しており、東京、神奈川、埼玉、大阪の約170カ所の配送拠点を活用した酒類以外の新たな商品の宅配サービスの開拓を進めていた。

ペット用品(ドッグフード、キャットフード、犬猫のトイレタリー・サニタリー商材など約150点)については2021年5月から取り扱いを始めており、今回一部の店舗で即日配送に対応することにした。​

カクヤスグループは業務の集約化による経営の強化や効率化に取り組んでいるほか、M&Aによる事業拡大にも積極的で、直近では2020年12月に乳製品の宅配を手がける明和物産(東京都中央区)を、同年11月に業務用酒類販売のダンガミ(福岡市)を子会社化すると発表している。

2021年3月期は飲食店の営業時間短縮や外出自粛、在宅勤務などによる外食機会の減少などが響き、売上高は802億2600万円と前年度より26.1%減った。

これに伴い赤字に転落し、営業赤字は26億200万円(前年度は12億5900万円の黒字)、経常赤字は17億2800万円(同12億5900万円の黒字)、当期赤字は16億100万円(同5億1300万円の黒字)だった。

2022年3月期は今回のペット用品をはじめ宅配事業を強化し家庭用売り上げを拡大する計画で、売上高は1040億7900万円と前年度比29.7%増を見込む。黒字転換により、営業利益5200万円、経常利益4100万円、当期利益1億600万円を予想している。

同社ニュースリリースより

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