なぜ16GBメモリー搭載iPad Proに「5GB制限」が?

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米アップルが2021年5月に発売した「iPad Pro」に「5GBの壁」があることが明らかになったと、米アップル情報サイトの「9to5Mac」などが伝えている。

旧モデルとの互換性?マルチタスクを想定?

第5世代となる新型iPad Proには、記憶装置であるフラッシュメモリー容量が512GB以下のモデルには8GB、1TB以上のモデルには16GBの作業用メインメモリーがそれぞれ搭載されている。前モデルのメインメモリーは6GBだったので、1.3〜2.6倍に増強されたことになる。

ところがイラスト制作アプリ「Procreate」では、使用するメインメモリーを5GBに制限していることが判明。同アプリのような画像処理アプリは、作業用メモリーが大きいほど快適に作動する。なのになぜアプリ側でメモリー制限をかけたのか?

その真相は意外なものだった。画像編集アプリ「ArtStudio Pro」の開発者が16GBメインメモリーを搭載するiPad Proでストレステストを実施した結果、5GB以上のメモリーを作業に割り当てるとアプリがクラッシュ(異常停止)することが分かったという。iPad OSは、5GB以上のメインメモリーを利用するアプリが動かない仕様となっているのだ。

iPad Proの前モデルのメインメモリー容量は6GBで、アプリの互換性を維持するために制限を残した可能性も高い。ただ、この制限は一つのアプリにかけられる制限であり、複数のアプリを立ち上げるマルチタスクでは内蔵するメモリーを最大限に利用できるため、メインメモリーの増量は無意味ではない。

しかし、画像・動画処理は高価なiPad Proにとっての「キラーアプリ」といえる。これらの動作が重いアプリが使えないのなら、「iPad Air」以下の低価格モデルで十分だ。そこで、アップルの「5GBの壁」を超えるメモリー増量の狙いが取り沙汰されている。

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