東京証券取引所の「適時開示」ベースで、2018年上期(1~6月)の買収件数は283件だった。このうち日本企業による海外M&Aは47件。買収金額が1000億円を超えるのは武田薬品工業によるアイルランド製薬大手シャイアーの案件(6兆8000億円)をはじめ8件あったが、7件は海外M&Aで占めた。ただ、上期中2番目の大型案件である富士フイルムホールディングスによる米ゼロックスの子会社化はゼロックス側大株主の反対などで事実上頓挫を来し、実現が困難視されている...
2017年もあとわずか。今年発表された高額案件のIN-OUT型M&Aをまとめてみた。面白いほど企業の戦略が透けて見える。