[ビルメンテナンス業のM&A] 国内の大手集約が進行

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ビルメンテナンス業界の動向

売上高は堅調に推移、東京オリンピック需要も期待できるが、都心部を中心に人材不足が深刻化

ビルメンテナンス業界全体の売上高は、引き続き堅調に推移している。オフィス空室率は低水準で推移、賃料は改善傾向にあり、ビルメンテナンス業界にも恩恵をもたらしている。しかしながら、中小のビルメンテナンス企業の経営環境は厳しい。

足元の課題は、人材不足である。東京オリンピックの関連需要拡大により、特に都心部では業界を問わず人材不足が深刻である。労働集約型の業界において、人材不足は業容の縮小や人件費の高騰による利益の圧迫等、経営危機をもたらす。人材確保が難しい中小企業には厳しい環境だ。

事業者が多いのもビルメンテナンス業界の特徴で、価格競争による単価の下落がつきまとう。異業種の参入意欲も継続して旺盛だ。市場全体の売上高が増加しても、中小企業が潤っているとはいえない。

東京オリンピックまでは関連需要に期待できるが、以降の市場にはリスクがある。大幅な市場の縮小があった場合、生き残るのは高付加価値な総合サービスを提供し、海外展開をしている大手企業だけではないだろうか。

ビルメンテナンス業界のM&A動向

M&Aにより国内の大手集約が進行ー総合サービスの提供や海外展開、選択と集中を図る企業も

直近のビルメンテナンス業界のM&Aは、「国内の大手集約」「海外展開」「総合サービスの提供」「選択と集中」に特徴がある。

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2016-08-04

ビルメンテナンス業は、主にビルを対象として清掃、保守、機器の運転を一括して請け負い、これらのサービスを提供する業と定義されている。経済状況に左右されにくく、安定収益が見込みやすいことから、M&Aにおいて非常に人気が高い業種の1つだ。ビルメンテナンス業界のM&A動向を探る。

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