東宝<9602>の歴史はM&Aの歴史だ。1932年に阪急電鉄の創業者で関西の大実業家・小林一三(いちぞう)氏が東京宝塚劇場を設立、これが「東宝」の語源である。1936年に同社が日本映画劇場を吸収合併、1937年には東京急行電鉄(現・東急<9005>)を立ち上げた五島慶太氏から渋谷・道玄坂にあった東横映画劇場を買収している。
東横映画劇場は、当の小林氏から映画館経営を勧められた五島氏が設立したばかりの会社だった...
KeyHolderが相次ぐM&Aで業態を大きく変えてきた。アミューズメント施設運営から撤退してわずか1年半ほどで、劇場運営、映像制作、アイドルグループ運営、広告代理店、人材派遣などに事業のすそ野が広がった。
2019年7月19日、ビール国内最大手のアサヒグループホールディングスが豪ビール最大手のカールトン&ユナイテッドブリュワリーズの買収を発表した。買収額1兆2000億円もの超大型M&Aだ。アサヒはクロスボーダーM&Aで活路を拓こうとしている。
長瀬産業は化学品の専門商社として歩み、「200年企業」を視界にとらる。日本を代表する長寿企業の一つだが、その歴史の中で同社最大級のM&Aに踏み切る。6月初め、米国の食品素材大手、プリノバ・グループを約680億円で買収すると発表した。