KeyHolder<4712>が相次ぐM&Aで業態を大きく変えてきた。2018年3月にそれまでの主力事業だったアミューズメント施設運営事業から撤退し、同年7月にBIGFACE(東京都中央区)のテレビ制作事業を取得、2019年3月には名古屋を活動拠点とするアイドルグループSKE48の運営事業を手に入れた。

さらに4月に広告企画やタレント・キャスティング事業のallfuz(東京都渋谷区)と、テレビ番組制作を行うフーリンラージ(東京都渋谷区)を子会社化。9月にはテレビ業界への人材派遣を手がけるワイゼンラージ(東京都渋谷区)を子会社として傘下に収めた。

アミューズメント施設運営から撤退してわずか1年半ほどで、劇場運営、映像制作、アイドルグループ運営、広告代理店、人材派遣などに事業のすそ野が広がった。 

6月末にKeyHolderの社長に就任した畑地茂氏は、同社ホームページで「これほどまでの短期間で、このように大きな変革が成し遂げられるとは思っていなかった」と語り、驚きを隠さない。

同時に畑地社長は「今後エンターテインメントの種を芽吹かせ、魅力的な企業集団に成長させる」とし、新分野での事業展開に自信をのぞかせる。KeyHolderはどのような企業を目指しているのか。買収した事業や企業を見てみると、その姿が浮かび上がってくる。

M&Aと並行して新会社も設立

KeyHolderは輸入娯楽機を中心としたゲーム機設置営業を目的として、1967年に設立されたシグマ(東京都世田谷区)が始まり。1971年には東京・歌舞伎町に1号店となるゲームファンタジアミラノ店を開設した。

2012年に金融事業を手がけるJトラストの連結子会社となり、2017年に持株会社体制に移行に伴い、社名をKeyHolderに変更した。同時にアミューズメント施設運営部門をアドアーズとして子会社化。翌2018年にアドアーズの全株式を譲渡し、アミューズメント施設運営事業から撤退した。

その後はM&Aと並行して、ライブ・エンターテインメント事業のKeyStudioや、テレビ番組制作事業のKeyProduction、エンターテインメントコンテンツの企画、開発、制作事業を行う合弁会社FA Project、アイドルやタレントなどの運営、管理を行うSKEを次々に設立した。

主な沿革
1967 12 輸入娯楽機を中心としたゲーム機設置営業を目的として、シグマを東京都世田谷区に設立
1971 12 東京・歌舞伎町の東急文化会館新館内に1号店ゲームファンタジアミラノ店を開設
1998 11 日本証券業協会(現東京証券取引所ジャスダックスタンダード)に株式を店頭登録
2000 10 シグマ、テクニカルマネージメント、環デザインの3社が合併し、社名をアドアーズに変更
2009 5 ネクストジャパンホールディングス(現Jトラスト)との資本業務提携
2012 6 Jトラストの連結子会社に
2013 3 Jトラストグループ傘下のキーノートを完全子会社化
2017 10 持株会社体制に移行し、社名をKeyHolderに変更
10 アミューズメント施設運営部門をアドアーズとして子会社化
2018 3 アドアーズの全株式を譲渡、アミューズメント施設運営事業から撤退
4 ライブ・エンターテインメント事業のKeyStudio、テレビ番組制作事業のKeyProductionを設立
7 BIGFACEのテレビ制作事業を会社分割により取得
7 エンターテインメントコンテンツの企画、開発、制作事業を行う合弁会社FA Projectを設立
12 アイドルやタレントなどの運営、管理を行うSKEを設立
2019 3 アイドルグループSKE48事業を取得し、SKEが事業を承継
4 広告企画やタレント・キャスティング事業のallfuzを子会社化
4 テレビ番組制作を行うフーリンラージの全株式を取得し子会社化
7 SKEをゼストに社名変更
7 allfuzを存続会社として、KeyStudioを吸収合
〃   10 テレビ業界への人材派遣を手がけるワイゼンラージを子会社化