亀田製菓<2220>が「あられ、せんべい」からの脱皮を始めた。2019年2月に実施した6年ぶりのM&Aはその第一弾。2019年3月期から2024年3月期までの6年間でM&Aに400億円を投じるという。

目指す姿はグローバル・フード・カンパニー。あられ、せんべいなどの米菓を主力としつつも、国内では非常食事業の拡大、乳酸菌やアレルギー対応食品の開発、米国では健康菓子事業の買収、欧州では新規参入のためのM&Aなどを実施する。

こうした取り組みで2024年3月期に売上高1300億円(2018年3月期比30.6%増)、営業利益130億円(同2.6倍)を達成する計画だ。

亀田製菓がまとめた資料によると、2017年の米菓メーカーのシェアは亀田製菓が28.6%のトップで、2位に10ポイント近く水をあけた。

あられ、せんべいからの脱皮を目指す亀田製菓は2024年3月期に米菓トップの座を明け渡すのだろうか。

目指すはグローバル・フード・カンパニー

亀田製菓が2019年2月に実施したM&Aの対象企業は、玄米パンやベジタリアンミートなどのグルテンフリー食品を製造するマイセン(福井県鯖江市)。同社株式の 90%を取得し、子会社化した。

亀田製菓はマイセンを取り込むことで、販路や品質、製造ノウハウの共有などを進めるとともに、両社の強みを生かした新商品開発などに取り組む。国内の食品事業の一つの柱となる事業だ。

国内の食品事業のもう一つの柱となるのが子会社の尾西食品(東京都港区)の事業。同社は米を原料とする長期保存食品を手がけており、長期保存を実現するアルファ米製造で高い技術を持つ。この技術を核に非常食事業を拡大するとともに、新たな商品の開発を進める。

こうした取り組みによってグローバル・フード・カンパニーのフード・カンパニーは実現できる。ではグローバルはどうか。