米国の映画制作システムを導入したピー・シー・エル映画製作所の影響で、東宝は映画の製作予算と人的資源を一元管理するプロデューサー・システムを採用していた。そのため同社は民主的な社風で知られ、監督や看板スターにすら個室はなく、巨匠と呼ばれる監督も部下の助監督や端役の俳優を呼び捨てではなく、「さん」や「ちゃん」づけで呼んだという。スタッフや俳優も他の映画会社では当たり前だった縁故を廃し、公募で採用したため優秀な人材が集まった...
KeyHolderが相次ぐM&Aで業態を大きく変えてきた。アミューズメント施設運営から撤退してわずか1年半ほどで、劇場運営、映像制作、アイドルグループ運営、広告代理店、人材派遣などに事業のすそ野が広がった。
2019年7月19日、ビール国内最大手のアサヒグループホールディングスが豪ビール最大手のカールトン&ユナイテッドブリュワリーズの買収を発表した。買収額1兆2000億円もの超大型M&Aだ。アサヒはクロスボーダーM&Aで活路を拓こうとしている。
長瀬産業は化学品の専門商社として歩み、「200年企業」を視界にとらる。日本を代表する長寿企業の一つだが、その歴史の中で同社最大級のM&Aに踏み切る。6月初め、米国の食品素材大手、プリノバ・グループを約680億円で買収すると発表した。