リログループ<8876>が第三次オリンピック作戦をスタートした。目標は「世界の市場にリーチする土台を創り上げる」こと。この目標達成にはM&Aが大きくかかわってくる。第三次オリンピック作戦とは一体どんな作戦なのか。

14期連続の最高益更新を目指す

リログループはリロケーション(移転や転勤)による留守宅管理や、企業の福利厚生運営代行などを行う企業を傘下に持つ持株会社。オリンピック作戦は4年ごとに策定している中期経営計画のことで、2012年3月期から2015年3月期までの4年間が第一次、2016年3月期から2019年3月期までが第二次。そして現在進行中の2020年3月期から2023年3月期までが第三次となる。

第一次から第三次までの12年間を第二の創業ステージと位置付け、さらにそこから先の12年間をグローバル創業ステージとする24年間の長期の経営計画に基づく取り組みだ。

同社ホームページより

第三次オリンピック作戦は第二の創業ステージを締めくくる重要な期間となる。2019年5月23日に発表した第三次オリンピック作戦の数値目標は、最終年度となる2023年3月期に売上高3700億円、税引前利益355億円を掲げた。

第二次までは会計基準に日本基準を採用していたが、第三次からは国際財務報告基準に変更する方針のため利益の数値目標をこれまでの経常利益から税引前利益に変えた。このため比較はできないものの、第二次の経常利益目標200億円に対し、第三次の目標である税引前利益は2倍近い数字になる。

ちなみに第二次オリンピック作戦最終年の2019年3月期は売上高2508億6400万円(前年同期比11.3%増)、経常利益200億7200万円(同18.5%増)で、目標の経常利益200億円をクリアした。

同社は増収、最高益、増配の連続記録を更新中で、2019年3月期で19期連続増収、10期連続最高益、16期連続増配を実現した。第三次でもこの勢いを保ち、最終年には23期連続増収、14期連続最高益更新、20期連続増配を目指すとしている。

この数字を現実のものとするための取り組みである「世界の市場にリーチする土台を創り上げる」のに貢献するのが、230億円の巨費を投じて2019年5月31日に子会社化する予定のカナダの大手リロケーション企業Brookfield RPS Limited(BGRS)だ。