ご注意ください
この記事は公開から1年以上経っています。掲載されている情報は、公開当時のものです。

トヨタをNTTとの資本提携に走らせた「ウーブンシティ」とは?

alt

Woven Cityをめぐる出資や株の持ち合いは活発に

Woven CityのWovenとなる施設内の道路は3種類。第1に比較的速度が速い車両の自動車専用道路。街路樹などで人間の生活空間とは隔絶され、トヨタがすでに発表した無人運用可能な自動運転電気自動車(EV)の「e-Palette」などが走行する。

第2に歩行者と速度が遅いパーソナルモビリティーが通行する道路。ここには電動キックボードやシニアカーのような自転車程度のスピードしか出ない簡易な輸送機器が通行する。第3に公園内歩道のような歩行者専用道だ。

建物は主にカーボンニュートラル(二酸化炭素を排出しない)素材の木材で建設され、EVなどに電力を供給する燃料電池などの都市インフラは、ほとんどが地下に収納される。唯一、人目ふれるのは屋根に設置された太陽電池パネルだけだ。

屋内ではさまざまなサービスロボットが稼働し、住居内に設置したセンサーのデータからAIが健康状態をチェックする次世代生活サービスも提供する。

住宅事業が深く関わるだけに、章一郎名誉会長が創業したトヨタホームと系列のミサワホーム、そしてパナソニック ホームズの親会社で、トヨタとパナソニック<6752>が共同出資するプライム ライフ テクノロジーズ(PLT)もWoven Cityで大きな役割を果たすだろう。

そしてWoven Cityの「大動脈」である自動車専用道を走行する自動運転車の技術開発を進めているToyota Research Institute-Advanced Development, Inc.(TRI-AD)のシニア・バイス・プレジデントは、章男社長の息子である豊田大輔氏が務めている。

Woven Cityでは人間と自動運転車が共存する街になる(同社ホームページより)

Woven Cityは祖父の章一郎名誉会長、父の章男社長、息子の大輔TRI-ADシニア・バイス・プレジデントの3世代がかかわる「豊田家の一大事業」でもあるのだ。NTTを皮切りに、トヨタによるWoven Cityでの仲間づくりをにらんだ出資や株式の持ち合いが活発になりそうだ。

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

M&Aをもっと身近に。

これが、M&A(企業の合併・買収)とM&Aにまつわる身近な情報をM&Aの専門家だけでなく、広く一般の方々にも提供するメディア、M&A Onlineのメッセージです。私たちに大切なことは、M&Aに対する正しい知識と判断基準を持つことだと考えています。M&A Onlineは、広くM&Aの情報を収集・発信しながら、日本の産業がM&Aによって力強さを増していく姿を、読者の皆様と一緒にしっかりと見届けていきたいと考えています。


NEXT STORY

テスラ、トヨタに次ぐ時価総額世界2位に。日産は?ホンダは?

テスラ、トヨタに次ぐ時価総額世界2位に。日産は?ホンダは?

2020/01/26

米EV大手テスラの時価総額が2020年1月22日に約1027億ドル(約11兆2500億円)と1000億ドルの大台を突破し、世界自動車業界ではトヨタ自動車に次ぐ世界2位になった。気になるのは時価総額でトヨタとのトップ交代があるかどうかだ。

関連のM&A速報