業種別にM&Aをみると、人材サービス分野が4件あり、引き続き活発だった。エンジニア派遣大手のUTグループは関西地区で製造業向け人材派遣事業を手がけるサポート・システム(大阪市)の子会社化を決めた。11億5600万円で全株を取得する。
通販会社のベルーナはシンガポールで医療人材の紹介・派遣事業を展開するJOBSTUDIOを傘下に収めた。ベルーナはグループ会社を通じて2018年から国内で看護師紹介事業を始めているが、海外展開に踏み出す形だ...
2019年の企業別のM&A件数(グループ内再編を除く)を集計したところ、ソフィアホールディングスの11件(中止2件を含む)が最多で、同社が2年連続でトップだった。2位は年間5件で、SHIFT、アイカ工業、第一交通産業、電通の4社が並んだ。
建設業界では、入札できる営業エリアが限られているため、同一地域や隣接地域のM&Aが多い。その中でも目立つのは、等級の高い現場監督や500万円以上の工事を受注する際に必須となる建設業免許の獲得を目的に中小企業を子会社化する案件だ。
夏の高校野球は連日、熱戦を繰り広げている。ビジネスの世界でも今年のM&A(企業の合併・買収)件数が10年ぶりの高水準で推移し、こちらも盛り上がっている。「M&A版甲子園」と題し、M&A戦線における各都道府県の奮闘ぶりをみてみるとー。