国内企業間で1年ぶりに1000億円買収

日本電産によるオムロンオートモーティブエレクトロニクス(OAE、愛知県小牧市)の買収は国内企業同士として1年ぶりの1000億円級の大型M&Aとなった。伊藤忠商事が昨年4月、ユニー・ファミリーマートホールディングス(9月1日にファミリーマートに社名変更予定)の子会社化を目的としたTOB株式公開買い付け)を発表して以来。

OAEは1983年にオムロン車載電装事業部として発足し、2010年に分社化した。日本電産はCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)に代表される自動車業界の技術革新やビジネスモデルの変革への対応力を強める。

100億円以上の案件は前年同期より7件多い29件(うち譲渡案件2件)。全体の約3分の2は海外案件が占めた。国別では米国の7件をはじめ、カナダ、ドイツ、豪州が2件以上あったが、アジアは1件にとどまった。大正製薬ホールディングスがベトナム医薬大手、ハウザン製薬(DHG)を160億円で4月に子会社化した。

ルックHD、伊「イルビゾンテ」を傘下に

イタリア発の世界的な革製品ブランドで日本にもファンが多い「イルビゾンテ」を展開するビゾンテ・イタリア・ホールディングス(ミラノ)を傘下に収めるのは、レディース衣料のルックホールディングス。同社は1999年に「イルビゾンテ」の独占輸入販売権を取得し、全国41店舗を持つ。アパレルを中心に欧米ブランドは日本にこぞって進出しているが、主要ブランドの「本社」を買収するのは珍しい。

日本にもファンが多い「イルビゾンテ」(東京・神宮前)

文:M&A online編集部