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松浦組“鉄道の鹿島”を支えた「組」組織|産業遺産のM&A

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J R西日本・近鉄「王寺」駅近くに佇む「松浦家住宅」(奈良県王寺町久渡)

1872(明治5)年、日本初の鉄道が新橋・横浜間で開業し、以後、全国に鉄路が伸びていった。日本の近代化はこのとき始まったが、山地の多い国土に鉄路を延伸するには、隧道(トンネル)を通すことが欠かせなかった。鉄道の敷設・建設が建設業というより請負業と捉えられていた明治期は、元請も下請も「会社」というより職人を束ねる「組」と呼ばれる組織で動く時代だった。その組の1つ、「松浦組」を率いた松浦音吉(音五郎)は元請の鹿島組の隧道掘削に欠かせない存在だった。

音吉は幕末の1857(安政4)年、奈良県の王寺(村)に生まれた...

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