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【オリンパス】M&Aを粉飾に利用 医療を軸に再成長へ

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画像はイメージです

 オリンパス<7733>というとカメラや内視鏡というイメージに加えて、2011年の粉飾決算事件の印象が強い。一部幹部による財テクの失敗に端を発した事件で、粉飾の際にM&Aを利用したことで話題にもなった。なぜ、かつては売上高1兆円の超優良企業であったオリンパスが、どういった経緯で不正に手を染め、M&Aを利用した粉飾をおこなったのか。過去のM&Aの歴史を振り返りながら、その経緯をたどるとともに、今後のオリンパスがどうなっていくのかを考えたい。

【企業概要】内視鏡、世界シェア90%

 オリンパスは、顕微鏡の国産化を目指して1919年に「株式会社高千穂製作所」として発足した企業である。現在は、「オリンパス株式会社」(社名はギリシャ神話の神々が住むと言われる山の名前に由来)と社名を変え、医療分野、顕微鏡分野、映像分野において事業を展開している。

 医療分野においては、世界シェアの90%をおさえるとも言われる内視鏡が代表的な製品で、同分野はオリンパスの稼ぎ頭となっている。祖業である顕微鏡分野は、景気の波には左右されるものの、新興国の台頭などを背景に市場の拡大が見込まれている。一方で、映像分野の大半を占めるデジタルカメラ市場はスマートフォンの性能向上のあおりを受けて市場が縮小し、競争が激化している。今後もこの傾向は続く可能性が高く、守りの経営が強いられることになりそうだ。

【経営陣】粉飾発覚で内紛、2012年に笹社長が就任

 オリンパスは菊川剛氏が2001年から2011年まで社長を務めていた。2011年に菊川氏が会長に就任し、英国人のマイケル・ウッドフォード氏が社長に就いた。その半年後にウッドフォード氏が粉飾決算を指摘すると、菊川氏は同氏を解任し、一時社長に返り咲いたが、粉飾決算事件を受け、退任した。

 現在の社長の笹宏行氏は1992年にオリンパスに入社。内視鏡事業企画部長、オリンパスメディカルシステムズで第1開発本部長、マーケティング部長などを2012年からオリンパスの社長に就いた。61歳。

【株主構成】10%以上の大株主、存在せず

 オリンパスは10%以上を保有する大株主は存在せず、株式は分散している。日本トラスティ・サービス信託銀行は信託口などとして保有しているもの。資本業務提携先のソニーは2016年4月に保有するオリンパス株の約半分をJPモルガン証券に売却、持ち株比率は10%から5%に低下している。

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