マンツーマンのトレーニングジム「RIZAP」(ライザップ)を運営するRIZAPグループ<2928>。もともとは健康食品の通信販売会社としてスタートしたが、「結果にコミットする」というCMで一躍有名になり、美容・健康事業が急成長している。現在では高い知名度を背景に広告宣伝費をかけずとも会員が集まる好循環が生まれている。RIZAPで稼いだ資金を原資に積極的なM&Aにも取り組んでおり、時価総額は1000億円を突破した。「自己投資産業ナンバーワン」をめざすRIZAPの躍進の背景を分析した。

【企業概要】 絶大なブランド力、高収益率が加速

 RIZAPグループは、健康食品の通信販売を目的に2003年に設立され、現在は美容・健康関連事業、アパレル事業、住関連ライフスタイル事業、エンターテイメント事業を営んでいる。

 美容・健康関連事業は、『結果にコミットする』というCMで一躍有名となった「RIZAP」により予想を大きく上回る成長を見せている。その源泉は、他のフィットネスジムに比べ高収益率を誇り、その資金力を元に積極的に広告宣伝を行うことで新規の顧客を大幅に増加させてきたことにある。広告宣伝効果により「RIZAP」ブランドの認知度が高まったことや利用者の満足度が高いこともあり、2014年頃から多額の広告宣伝費を投入せずともリピート客(例えば2か月コースから1年コースへの変更)や既存顧客からの紹介による新規顧客が増加している。売上高に占める広告宣伝費の割合が低下したことにより、高収益率を更に加速させている。


 なお、認知度の高い「RIZAP」ブランドを活用するため、2016年7月、持株会社であった健康コーポレーションの美容・健康事業を新設分割した上で社名を「RIZAPグループ」に変更している(新設分割した会社の社名は「健康コーポレーション」)。

 時価総額が1,000億円を超え、海外店舗も増加させ業績絶好調のRIZAPの経営目標は「自己投資産業グローバルNo.1ブランドをつくる」ことである。自己管理に対する意識が高い顧客をターゲットに、美容・健康、アパレル、ライフスタイル、エンターテイメントなどの分野において多面的なサービス展開により更に業容の大幅な成長を見込んでいる。RIZAPでは、対象とする顧客のニーズを徹底的に分析した上で新規事業を立ち上げている。RIZAPの子会社が運営する「RIZAP GOLF」や「RIZAP ENGLISH」はいずれも問い合わせが殺到し3ヵ月以上の待ち状態が続いているとのことで、まさに顧客のニーズを的確に捉えた事業展開を行っているといえる。