ご注意ください
この記事は公開から1年以上経っています。掲載されている情報は、公開当時のものです。

【マツモトキヨシ】友好的な業務提携から全株式取得の子会社化へ。戦略の変化に迫る

alt
※画像はイメージです

 日本全国どこにおいても、黄色地に黒文字の看板でおなじみのマツモトキヨシ。2015年度の実績では、売上高4953億円、店舗数1528店舗と、ドラッグストア業界の2冠を達成している業界の最大手企業である。

 小売業は得てして業界再編・企業の集約が行われやすい業種であるが、ドラッグストアの業界再編をひもとくに当たり、マツモトキヨシホールディングス<3088>の存在なくしては語ることはできない。

 マツモトキヨシは1932年(昭和7年)千葉県松戸市小金に、社名にもなっている「松本清」が個人経営の「松本薬舗」を開いたことに始まる。

 54年には法人へと組織変更し、87年には現在に至るまで都市型店舗のモデルケースとなっている、上野アメ横店を出店した。開放的な間口、照明も明るく、陳列されている商品の数々は、当時の薬局のイメージに革新的な変化をもたらした。

 また、94年には柏市加賀の幹線道路沿いにおいて、郊外店舗のモデルケースとなる駐車場を兼ね備えた大規模な店舗をオープンした。このように、時代に伴い移り変わる顧客層のニーズを素早くキャッチ・対応していく力を武器に、爆発的に店舗網を拡充していく。

 90年に日本証券業協会へ株式を店頭登録、95年には売り上げ1017億円、ドラッグストア業界の売り上げ首位に立ち、99年には東証1部への上場を果たした。

 その後マツモトキヨシは、出店競争・価額競争・異業種からの参入と、激化する業界の鎮静化・課題解決を図るため、地場の大手企業と手を組むことを企図する。これが今日までマツモトキヨシの行っていく、業界再編ともいえるM&Aの先駆けである。

NEXT STORY

【イオングループ】M&Aで仕掛ける流通再編の行方は

【イオングループ】M&Aで仕掛ける流通再編の行方は

2016/01/07

国内小売業初の売上高7兆円を突破したイオングループ。その歴史は、さかのぼること250年以上前。小売業がメイン事業でありながら、ドラッグ・ファーマシー事業が順調に成長しているイオングループのM&A戦略をたどる。

関連のM&A速報