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【キリンホールディングス】医薬・バイオケミカル事業が再生の鍵を握る?

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※画像はイメージです

 キリンホールディングス<2503>(以下キリンHD)は、横浜山手の在留外国人たちにより1885(明治18)年7月に設立された、ドイツ人醸造技師によるドイツ産原料を用いたビール醸造を行うジャパン・ブルワリー・カンパニーを前身としている。株主として、岩崎彌之助(三菱社社長)をはじめ日本人9人が参加した。

 1901(明治34)年に麦酒税法が施行され中小醸造業者が撤退する中、市場シェア70%を超える札幌麦酒・日本麦酒・大阪麦酒の3社合同による大日本麦酒が誕生した(戦後財閥解体により、現アサヒグループホールディングスと現サッポロホールディングスに分割された)。これに対抗すべく、国内一手販売契約を結んでいた明治屋社長米井源治郎は、三菱合資社長の岩崎久彌に支援を懇請し07(明治40)年2月に、岩崎家、三菱合資・明治屋関係者らによって麒麟麦酒が創立された。

 現在のキリンHDは、「国内酒類・飲料」「海外酒類・飲料」「医薬・バイオケミカル」「その他(小岩井乳業、横浜アリーナなど)」の4つの事業セグメントを持ち、『「食と健康」のスタイルを一歩進んで提案し、世界の人々の健康・楽しさ・快適さに貢献』するという理念を追求している。

(2015年12月期 有価証券報告書より引用)

 連結売上高2兆円を超えるグループのM&A戦略の歴史を見てみよう。

■キリンHLDが行った主なM&A(資本出資含む)

年月 内容 買収金額 売上高 出資比率
1923.5 東洋醸造を買収
1949.4 ベルギーのオムニケムの全株式取得
1952 鎌倉海浜ホテルを連結子会社とする(13年清算)
1975.4 Indústria Agrícola Tozan S.A.(現・Indústria Agrícola Tozan Ltda.、ブラジル)に資本参加
1976.6 長野トマト(現・ナガノトマト)に資本参加(10年株式譲渡
1977.5 鶴見倉庫を完全子会社とする(09年株式譲渡
1981.11 K.B.B. Malting Co., Pty Ltdを完全子会社化K.B.B. Malting Co., Pty Ltdを完全子会社化
1982.2 日本ツーリスト開発を連結子会社とする(05年株式譲渡
1982.2 KW Inc.を完全子会社化
1982.5 三桜貿易に資本参加
1989.2 RAYMOND VINEYARD & CELLAR, INC.を連結子会社とする(09年株式譲渡
1989.9 トキタ種苗に資本参加(10年株式譲渡
1996.11 コスモ食品に資本参加
1998.4 Lion Nathan Limited(ニュージーランド、現・Lion Nathan Pty Limited)に資本参加 1,000億円 45%
2002.3 San Miguel Corp.(フィリピン)に資本参加(09年株式譲渡 680億円 2,191億円 15%
2002.4 永昌源を連結子会社とする 51億円 99%
2006.12 杭州千島湖啤酒有限公司(中国)に資本参加 45億円 24億円 49%
2006.12 メルシャンを連結子会社とする 247億円 50.89%
2007.12 協和発酵工業に資本参加 1,673億円 3,542億円 50.1%
2007.12 National Foods Limited (オーストラリア、現・Lion-Dairy & Drinks Pty Ltd)を完全子会社化 2,940億円 1,932億円 100%
2008.11 National Foods LimitedがDairy Farmers(オーストラリア)を完全子会社化 840億円 1,116億円 100%
2009.4 San Miguel Brewery(フィリピン)に資本参加 1,268億円 927億円 49%
2009.1 Lion Nathan National Foods Pty Ltd(現・Lion Pty Ltd、オーストラリア)がLion Nathan Limited(オーストラリア)を完全子会社化 2,300億円 1,453億円 100%
2010.12 メルシャンを完全子会社化 805億円 50.89%
→100%
2011.3 Interfood Shareholding Company(ベトナム)を連結子会社化 46億円 100%
2011.10 スキンカリオール・グループ(現・Brasil Kirin Holding S.A.)を連結子会社化 1,988億円 50.45%
2011.11 スキンカリオール・グループを完全子会社化 1,050億円 50.45%
→100%
2015.12 ミャンマー・ブルワリー社の株式取得 697億円 55%

 上記表を見て分かるように、キリンHDは98年からLion Nathan Limited(ニュージーランド、現Lion Nathan Pty Limited)に資本参加するなど、国内の酒類市場の急速な縮小に危機感を持ち、海外に成長を求めた。

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