動きが目立ったのは地方銀行だ。マイナス金利の長期化や競争激化による貸出金利の低下で苦戦しているところに、新型コロナ禍で取引先の業績悪化や倒産が重なり、地銀は厳しい経営環境に置かれている。
青森銀行、みちのく銀行は2022年4月に経営統合することで合意した。共同持ち株会社を設立し、傘下に両行を置く。統合効果を最大化するため、2年後の2024年4月をめどに両行を合併させる。また、福井銀行は福邦銀行(福井市)を10月に子会社化する...
2021年第1四半期(1-3月)のTOB件数は24件と前年同期比9件(60.0%)増と大幅に増加。2010年以降の第1四半期としては2013年の27件に次ぐ2番目。前四半期(2020年第4四半期)と同数の高水準を維持し、TOBの活況が続く。
リフィニティブによると、2020年の日本関連M&A公表案件は24.4兆円と、前年から5.3%増加し、1980年の集計開始以来歴代2位の規模となった。また、全体の案件数は4289件に達し、初の4000件突破となった。
2020年11月20日、三井住友ファイナンス&リースが不動産投資信託(J-REIT)のケネディクスに対して子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。業種を問わず「苦しい時には不動産会社が買収される」と言われるが本当か?
セブン&アイ・ホールディングスが米国3位のコンビニ企業「スピードウェイ」を買収することになった。その額は約2兆2000億円。日本企業による海外企業買収として4位にランクされる。日本企業がこれまで仕掛けた大型M&Aトップ10を振り返る。