阪神阪急百貨店を運営するエイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)は関西地盤の中堅スーパー、関西スーパーマーケットと2022年2月に経営統合すると発表した。スーパー事業を運営する中間持ち株会社を設け、H2O傘下のイズミヤ(大阪市)、阪急オアシス(同)と関西スーパーを配置する。3社合計の売上高は3700億円を超え、関西トップのスーパーの地位を確立する。
ただ、この経営統合発表を受け、首都圏を拠点とするオーケー(横浜市)が関西スーパーの買収を目指す方針であることが報じられた...
2021年7月のM&A件数は前年同月比8件減の62件となり、3カ月連続で前年を下回った。取引金額は国内、海外ともに大型案件が乏しく、前年同月比38%減の488億円。1000億円を割り込んだのは今年初めてで、7月としても過去10年で最低に。
2021年4月のM&A件数は83件と前年同月を31件上回り、3カ月連続で増加した。4月としては過去10年間で最多を記録した。取引金額は1兆9263億円に膨らみ、こちらも3カ月連続で1兆円の大台を超えた。M&A市場ではコロナ禍の影響を払拭した感がある。
2020年のM&A戦線では「業種」に異変が起きた。件数トップを走り続けていた製造業がその座を明け渡したのだ。M&Aの対象となった業種(買い手、売り手の業種とは関係ない)を集計したところ、サービス業が製造業と入れ替わって首位に立った。
2020年10月のM&A件数は前年同月比5件減の69件となり、3カ月連続で前年を下回った。1~10月の累計は前年を超えるペースを維持しているのの、コロナ禍の出口が見通せない中、停滞感が否めない。ホームセンターの島忠を巡る買収合戦も勃発した。