第一生命ホールディングス＜8750＞、ペット保険大手のアイペットホールディングス＜7339＞をTOBで子会社化

第一生命ホールディングスは7日、ペット保険事業を手がけるアイペットホールディングス（HD）の完全子会社化を目的にTOB（株式公開買い付け）を実施すると発表した。顧客ニーズが多様化する中、伝統的な生命保険を中心とした「保障」領域にとどまらず、非生命保険・QOL（生活の質）領域での商品・サービスの拡大を目指す。買付代金は最大390億1585万円。アイペットHDはTOBに賛同している。

アイペットHD株の買付価格は1株につき3550円。TOB公表前営業日の終値2400円に47.92％のプレミアムを加えた。買付予定数は1099万381株。買付予定数の下限は所有割合66.67％にあたる732万6900株に設定した。アイペットHDの親会社で筆頭のドリームインキュベータは保有する全株式（55.21％）をTOBに応じる予定。

買付期間は11月8日～12月20日。決済の開始日は12月27日。公開買付代理人はみずほ証券。TOBが成立すれば、アイペットHDは東証グロース市場への上場が廃止となる。

アイペットHDはペット保険業界でトップのアニコムホールディングスに次ぐ2位。犬・猫向けペット医療費用保険を取り扱い、通院から入院、手術までをカバーする。傘下に、保険事業を手がけるアイペット損害保険（東京都江東区）のほか、オンラインペット健康相談事業のペッツオーライ（同）を置く。