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ソニーが買収する米アニメ配信サービス「クランチロール」とは?

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アニメ産業の振興にも力

クランチロールを視聴するには有料会員と無料会員の2パターンがあり、有料会員は高画質で広告が表示されずプレミアムコンテンツも視聴できるほか、日本での本放送から1時間後には配信を受けられるといった特典がある。有料会員数は2012年には約10万人だったが、2019年3月には200万人を超えた。

同12月にはフランス、ドイツ、スイスでサービスを展開するVIZメディア・ヨーロッパと資本提携するなど、グローバル展開にも力を入れている。現在では200以上の国や地域で動画配信サービスを提供しているという。

2016年2月には住友商事<8053>と共同で、アニメ制作を支援する投資ファンド「クランチロールSCアニメファンド」を設立するなど、アニメ産業の振興にも貢献している。

優れたアニメ作品を選ぶ「Anime Award」も実施しており、2020年に同アワードの「ANIME OF THE YEAR」に選ばれたのは、クランチロールを買収する*米ファニメーション・グローバル・グループ(Funimation Global Group, LLC)の出資企業でもあるアニプレックスが制作した「鬼滅の刃」だった。

2020年の「ANIME OF THE YEAR」に選ばれた「鬼滅の刃」(クランチロールホームページより)

*米ファニメーションは、ソニー完全子会社の米ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントと同社完全子会社であるアニメ制作会社アニプレックスとの合弁会社。

文:M&A Online編集部

【訂正とお詫び】記事公開時の「現在も吹き替えにしておらず」は「現在は吹替版も制作している」、「優れたアニメ作品を選ぶ『ANIME OF THE YEAR』も実施しており、2020年の同賞に選ばれたのは」は「優れたアニメ作品を選ぶ『Anime Award』も実施しており、2020年に同アワードの『ANIME OF THE YEAR』に選ばれたのは」の誤りでした。訂正のうえ、お詫びします。

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