気を吐く住宅関連事業

異業種に参入して新たな市場を掘り起こす「縦展開」で、同社が最初に手がけたのはレンタカー事業。1999年6月に自動車販売を補完する事業としてレンタカーへ進出、オリックスレンタカー中部を設立した。2002年3月にはオリックスレンタカー中部がオリックスレンタカー大阪を吸収合併するなど、レンタカーでもM&Aによる規模拡大を進めている。

そして2014年8月にVTホールディングスは中京地区でマンション開発・販売事業を手がけるエムジーホーム<8891>を、第三者割当増資の引き受けと子会社アーキッシュギャラリーとの株式交換で連結子会社化し、住宅事業へ本格進出した。

子会社のエムジーホームが分譲販売するマンション(同社ホームページより)

マンションなどの不動産取得は「人生で最も高い買い物」だ。それだけ高い買い物をしたのならさぞや節約に励むかと思いきや、実は反対に財布のひもが緩むのだという。数千万円の買い物をした直後は金銭感覚がマヒし、高額出費に抵抗がなくなる傾向がある。

さらには「せっかく家を新しくしたのだから、車や家具、家電も一新したい」という消費者も多い。大手家電量販店が住宅事業へ参入するのも、新居での買い替えニーズを取り込むためだ。VTホールディングスも住宅事業への参入でこうしたニーズをつかみ、減少傾向にある新車販売を底支えする。

分譲マンション・戸建て住宅販売、建築請負などの住宅関連事業の売り上げは全体の5%にすぎない。それでも2018年3月期売上高は前期比32.8%増の91億2800万円、粗利益は同18.5%増の17億3600万円と、成長が続く。全社では売上高が同19.2%増、粗利益が8.6%増なので、社内でも高成長の事業といえる。長期的には大きな収益が期待ができそうだ。