大塚ホールディングス<4578>が海外企業のM&Aに力を入れている。2013年に買収した米国のバイオベンチャー・アステックス社を皮切りに2018年までに5件のM&Aを実現した。

5社の内訳はバイオベンチャー3社、医療機器ベンチャー1社、食品メーカー1社といった内容で、医療分野強化の姿勢が浮かび上がってくる。

大塚といえば「オロナイン軟膏」「オロナミンC」「ボンカレー」といったヒット商品を生み出した企業。M&Aでこれら商品と並ぶビッグヒットが生まれるか。M&A後の成果に関心が集まる。

オロナイン、オロナミンC、ボンカレーがヒット

大塚グループは、1921年に大塚武三郎氏が徳島県·鳴門に、にがりから炭酸マグネシウムをつくる大塚製薬工業部を設立したのが始まり。当時は瀬戸内海沿岸で、にがり産業が発達し、徳島でも多くの会社が活動していた。

当時の製品は医薬品にも使用できる規格を取得しており、品質に強いこだわりを持っていたという。大塚製薬工業部は軍需工場に指定されたこともあり、急速に発展。1946年には医薬品事業へ参入するとともに全国展開し、点滴注射液の新製品を次々と投入していった。

1953年には薬局で販売される医薬品として「オロナイン軟膏」を発売した。オロナイン軟膏は家庭用殺菌消毒剤で、米国のオロナイトケミカル社の殺菌剤をもとに製品化したため、製品名を導入元の社名にちなんだ名称とした。

全国の小学校、幼稚園、保育園に大量の無料サンプルの配布したほか、全国2万軒の薬局に毛筆の挨拶状を送るなどし、大塚の営業の原型となった。

さらに1965年に炭酸栄養ドリンク・オロナミンCを発売した。累計の販売本数が300億本を超えるビッグ商品だが、当初は炭酸入りだったため薬局ルートに流せず、しばらく低迷していた。その後コストダウンや地道な営業活動により、ロングセラー商品に成長したという経緯がある。

オロナイン軟膏、オロナミンCと並ぶヒット商品のボンカレーはどうか。