創業家が目指していたセブン&アイ・ホールディングス(HD)<3382>の株式非公開化が暗礁に乗り上げた。大口スポンサーと目されていた伊藤忠商事<8001>が1兆円の出資を断念することが明らかになったからだ。
これにより、買収の名乗りを上げているカナダのアリマンタシォン・クシュタールによるTOB(株式公開買い付け)が現実味を帯びることになる。創業家は伊藤忠などの事業会社から4兆円、国内外の金融機関から4兆円の計8兆円を調達して特別目的会社(SPC)を立ち上げ、MBO(経営者が参加する買収)による非公開化を目指していた...