ミューチュアルをTOBで子会社化した投資ファンド「マーキュリアHD」とは

alt

マーキュリアホールディングス<7347>の子会社マーキュリアインベストメント(東京都千代田区)の出資先エムズ(東京都千代田区)が実施したミューチュアル<2773>へのTOB(株式公開買い付け)が、2022年7月14日に成立。ミューチュアルは2022年8月29日に上場廃止となることが決定しました。

マーキュリアホールディングスは、マーキュリアインベストメントが2021年7月1日に実施した株式移転によって設立された会社です。2021年6月29日にマーキュリアインベストメントは上場廃止となり、7月1日付でマーキュリアホールディングスがプライム市場に上場しました。

関連のM&A速報・データベースはこちら
 記事▶マーキュリアホールディングス<7347>、ミューチュアル<2773>をTOBで非公開化
 データベース▶M&Aデータベース 案件詳細を表示
 TOBプレミアム▶TOBデータを表示

事業承継やノンコア事業のスピンアウト支援などを行う投資ファンド、マーキュリアホールディングスとはどのような会社なのでしょうか?この記事では以下の情報が得られます。

・マーキュリアホールディングスの投資戦略
・業績推移

日本政策投資銀行と伊藤忠商事が主要株主

マーキュリアインベストメントの前身となる会社は、日本政策投資銀行(東京都千代田区)と、あすかアセットマネジメント(現:あいざわアセットマネジメント 東京都港区)が、2005年10月に設立した合弁会社あすかDBJパートナーズ。この年に1号ファンド「あすかDBJ投資事業有限責任組合」を組成しました。1号ファンドの投資先にライフネット生命<7157>があります。ライフネットは2012年4月にマザーズ市場に上場しました。

2013年1月にADキャピタルに商号変更。香港にリートの運営会社を設立し、2013年12月に香港証券取引所に上場させています。

2015年5月に伊藤忠商事<8001>、12月に三井住友信託銀行(東京都千代田区)に第三者割当増資を実施しました。2021年12月末時点で、日本政策投資銀行は19.59%、伊藤忠商事は11.31%のマーキュリアホールディングス株を保有する主要株主です(三井住友信託銀行は2.71%)。

2016年1月にマーキュリアインベストメントに商号変更しました。2016年10月に東京証券取引所第二部に上場、翌年12月に第一部に指定替えとなりました。

2021年3月の定時株主総会で株式移転で持株会社マーキュリアホールディングスの設立を決議。同年7月1日に実施され、東京証券取引所第一部に新規上場しました。

ホールディングス体制への移行について、グループ各社の採算性と事業責任の明確化、経営資源の有効活用ができることを挙げています。株式移転前のマーキュリアインベストメントは、香港のリート運営会社Spring Asset Management Limitedや、伊藤忠エネクス(東京都千代田区)・三井住友信託銀行と共同で組成したエネクス・インフラ投資法人<9286>の資産運用会社エネクス・アセットマネジメント(東京都千代田区)などを、子会社または関連会社として傘下に収めていました。

■株式移転前

■株式移転後

「単独株式移転による持株会社体制への移行に関するお知らせ」より

株式移転後はマーキュリアホールディングスのもと、マーキュリアインベストメントが他の会社と横に並ぶことになりました。迅速かつ柔軟な経営判断ができるようにすることを目的としています。

麦とホップ @ビールを飲む理由

しがないサラリーマンが30代で飲食店オーナーを目指しながら、日々精進するためのブログ「ビールを飲む理由」を書いています。サービス、飲食、フード、不動産にまつわる情報を書き込んでいます。飲食店、宿泊施設、民泊、結婚式場の経営者やオーナー、それを目指す人、サービス業に従事している人、就職を考えている人に有益な情報を届けるためのブログです。やがて、そうした人たちの交流の場になれば最高です。

NEXT STORY

マーキュリアインベストメント、「クロスボーダー」案件で本領発揮|唯一の上場PEファンド

マーキュリアインベストメント、「クロスボーダー」案件で本領発揮|唯一の上場PEファンド

2020/07/01

東証1部の投資会社、マーキュリアインベストメントがクロスボーダーの事業投資案件で存在感を増しつつある。今年2月に自動車部品メーカー、水谷産業を買収。日中を舞台に、中堅製造業の事業承継ニーズにこたえる案件とあって、投資内容への注目度が高い。